乾たつみのコスコラ!! ~その72~ コスプレの境界線
こんにちは、Cure WorldCosplayの乾たつみです。
新しい年号も決まり、4月が新生活を始める方もいらっしゃるかと。
そんな中で、新たに『コスプレ』をスタートする方もいらっしゃるでしょう。きっと居ますよね!
今回は『コスプレ』のボーダーラインについてお話します。
なにを持って『コスプレ』とするのかの明確な定義はありません。
ただ単なるモノマネだけならコスプレとは言いませんが、アイテムや衣類などの付属が付けば「コスプレ」なのではと私は考えています。
語源となった『コスチュームプレイ』は、和訳すると「衣装あそび」となり、そのまま定義につながるかと。
アニメや漫画、ゲームのキャラクターを『コスプレ』と定義している意見もありますが、それは「コスプレ」の中の「キャラコス(キャラクター物のコスプレ)」に位置付けされたジャンルだと思います。個人的には、アイテムや衣類で気分が高揚するなら、それこそが「コスプレ」の醍醐味と考えています。
キャラコスの際には原作には無い衣装、モチーフやアイテムの追加、性別の逆転など「捏造(ねつぞう)」や「性別転換(クロスオーバー)」「アレンジ」を秘匿とする傾向がありましたが、
「独創性」を良しとする声も多く聞かれるようになりました。
モチーフの再現率をとことん追求する「完コス派」の他にもオリジナリティ要素を求める「リスペクト派」など、価値観の多様化が今のコスプレの楽しみ方になってきたのでしょうか?
女性の男装コスプレは、女性コスプレイヤーの8割が経験した事がある統計がありました。逆に男性が女性のキャラクターのコスプレをする人口は極めて低い状態でした。
また男性の女装を禁止するイベントも多くありました。
昨今は「男の娘(こ)」ブームで男性の女装コスも増え、一定のルールの元「男性の女装コス」もOKの大手イベントも増えてきました。年々技術の向上と共に「声」を聴くまで性別が判断出来ないくらいのクオリティのクロスオーバーコスプレが増えてきましたね。
女装コス人口が増えたからクオリティが高くなったのか、クオリティが高い女装レイヤーが増えたから、女装コス人口が増えたのか?卵が先か鶏が先か論みたいで結論は分かりませんが、自由にコスプレを楽しめる良い傾向かと思います。
と、色々と書きはしましたが、コスプレには明確なボーダーライン(境界線)も無ければ、合格ラインもありません。
ひと様に迷惑を掛けない範囲で「楽しい」を追求出来るなら、そこがコスプレのボーダーライン(境界線)でしょうね。
これからもコスプレを楽しみましょう♪
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乾たつみ(Tatsumi Inui)
Cure WorldCosplayの中の人。コスプレ歴は四半世紀のコスプレイヤー。
世界で開催されているコスプレコンテストの審査員やメディアでコスプレの解説員を務める傍ら、コスプレステージ普及にも努めている。
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